ごあいさつ
2019年12月に朋の会が発足して以来、わたしたちは「さあ、何をやろうか?」「あれやりたい、これやりたい!」「こういうのはどう?」「ソレいいね!」とミーティングを重ねてきた。
そうした中から企画した5月に開催予定のイベントも形になりつつあった。
それが一転、この新型コロナ禍である。
時期をずらしての開催も画策していたが、一向に減らない東京の感染者数、高齢者と接する仕事をしているスタッフが多いこと、感染経路不明でもイベント参加者から感染者が出た場合の対応などを考慮して協議の結果、中止とせざるを得なかった。
この場を借りて、予定していたイベントの関係者各位にお詫び申し上げます。
今後のイベントについては新型コロナの感染状況をみてご案内していくことになるが、ここではわたしたちの企画を紹介することとしよう。 いずれも「利益誘導はしない」ことを約束する。
「お助け隊出動!」
いつまでも片付かない実家の断捨離、不要な着物、家具などの処分、旅行中や入院中のペットの世話、親戚からの無理難題など困っていることにひとりで対処するのは難しい。 それぞれの得意分野に会員が付き添ったり、代行販売したり、寄付先を探したりなどで応援したい。
「想い出をつなぐ断捨離」
実家のいらないものをまとめて処分するのではなく、会のネットワークを生かして想い入れのあるものを次の人にバトンタッチするためのお手伝い。ものの価値観を大事にして新しい物語を作りたい。
「ポートレート撮影」
今、写真館では遺影としても使えるシニアのポートレート撮影が人気を集めている。しかしそのどれもが「とにかく若くてキレイに見える」だけの面白みのない写真がほとんどで、その人の人生が反映されているとは言いづらい。スタイリスト歴40年のスタッフが写真家と組んで、その人の本当の魅力が伝わるポートレートを撮影します。
「空きアパート一棟をシェアハウスに作り替える」
今後、ますます増える空き家問題。アパートや小ぶりのマンションを見て「老後は仲のいい友達とこういうところに住んでみたい」と思う人も多いのでは。実際に自宅をシェアハウスにリノベーションした人や建築家、住んでいる人などに問題点も交えて話を聞く。
「パーティとしての生前葬を考える」
最近はお金のかかるお通夜と本葬をせずに直葬を選ぶ人も増えている。しかし主役である故人には弔問に集まってくれた方々と話をすることもできない。それならばいっそ、生前葬はいかが?という提案。これまでによくあった葬式スタイルでなく、カジュアルなパーティ形式にすれば友人知人に自分の死生観を伝えることもできる。
「お遍路に行ってみよう」
人生の折返し地点で、自分の人生を振り返りまた、今後の人生や死について考えてみる。八十八ヶ所は無理でも実際に現地に行くことでこれからの生死感を見つめたい。
「私とペットの今後」
都心でひとり暮らしをしている女性はペットと生活している方も多い。自分がいざというとき、ペットをどうするか、預かってもらえる場所や世話をしてくれる人の情報や連絡を取り合える仲間を作ることは切実な問題なので、そのネットワークを作りたい。
「60歳からの留学」
人生も後半とはいえ、60歳は仕事もひと段落してまだまだ体力気力もある。海外留学して学びたいという気持ちを持っている人も多いのでは。まずはシニア留学について情報を集め、経験者の話を聞いて検討する。
「おじいちゃん・おばあちゃんのための自分史講座」
たくさん出ている自分史本が、あまりにも自分本位で、孫世代に届かないものになっている。そこを改善したい。小学校あたりでは、祖父や祖母に取材して話をまとめるようなこともやっている。そういうときに、50年、60年のギャップを埋めるにはどんな工夫が必要か、孫に楽しく伝えるにはどうしたらいい?などを学ぶ。
「不条理マンガで<老い>を笑い飛ばせ!」
不条理漫画で真剣に対応するだけの福祉に笑いを取り入れて、人々の意識を少しでも変える必要があるのでは。例えば『ガロ』『アックス』系の作家たちに、「孤独死の世界/町中がくさく烏が飛んでいる世界を風刺/近未来SF風に/ゴージャスなサ高住/出張の高級寿司を食べながらも・結局孤独・むなしい/老年の蹉跌/永すぎた春/もう3点杖はつかない」などをテーマに描いていただきたいと思っています。
「養子のこと、聞いてみたい」
スタッフの「知人のお母さまが養子を沢山とって、血の繋がらない兄弟が家に沢山いた方がいていいなと思いました。昔は親戚同士や知人同士でも養子をとったり、養子になったりしている方が多かったと思います」ということから生まれた企画。「養子とはどういう制度なのか」ということを勉強する。血が繋がってはいなくても家族は出来る、という試みを養子という制度を通して考えてみる。
イベントのスタイルについては以下の方法で
- 「勉強会」 実務には法律、介護、医療、金融などの専門家、メンタルには宗教家、ライター、作家などを招いて、20〜30人で勉強会をする。 講師ひとりで講義するのではなく、参加する方も積極的に発言する井戸端会議スタイルで。
- 「トークイベント」各界で活躍する講師を招き、100人程度の人数でテキストを基にと勉強会で上がった問題点を深く掘り下げる。
- 「見学ツアー」将来に備えて、ひとりではなかなか行きづらい介護施設、高齢者専用シェアハウス、老人ホーム、お墓などを見学するツアーを企画する。
- 「動画配信」イベントをライブ配信やアーカイブで発信する。
以上、いかがでしょうか?
皆さまのご意見ご希望も反映させたく、以下のメルアドまでご連絡をお待ち申し上げます。
0コメント